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「百年目」

落語、「百年目」は、米朝さんの十八番。
船場の、きっと誠実な商売をしてるであろう大店の、旦那と番頭のお話。

丁稚に厳しく堅物の番頭が、店の外では、旦那に内緒で粋な舟遊びをしてる。
それを、旦那に見つかって、説教される場面がグッとくんの。
番頭の遊び方が派手なことに驚いて、店の金に手ぇつけてないか調べる旦那。
ちゃんと自分の甲斐性で遊んでることについてはホメてやって、
それから、たとえ話をして諭す。
下草の栄養がないと生きられへん木(赤栴檀)と、
その木が露を落とさんかったら茂られへん下草(難筵草)の話。
旦那が木なら番頭が下草、番頭が木なら丁稚らは下草。
下に露を落としてこそ、下から支えてもらえるんやと。
しっかり根を張ってこそ、お客さんに必要とされる店になるんやと。

従業員が会社を支え、会社は社会を支え、社会は従業員の生活を支える。
それが、船場の誠実な旦那の考え方やったと思う。

松下幸之助さんの名言にこんなのがある。
「産業報国は当社綱領に示すところにして、我ら産業人たるもの本精神を第一義とすべし」
産業が国を支えることによって国と共に栄える。という考え方やんね?

その松下さんが作った政経塾出身の野田さんの足元で、今、
法人税が高いから海外に移転するなんていう企業が続出。
ほんで、経団連は、法人税もっと下げへんかったら、国際競争力なくなるって脅す。
なりふりかまわず、コストの安い国を求めてさまよう企業は、根無し草みたい。
お客さんでもあり、奉公人でもある庶民に、給料出し惜しむ企業と、税金むしりとる国。
下草が枯れてるから、不況がスパイラルになってるんちゃうん?
「産業報国」が聞いてあきれる。
船場の旦那も泣くで。
粋な旦那はいずこ・・・。



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「ためいき坂くちぶえ坂」笑福亭松枝

~松鶴と弟子たちのドガチャガ~ってサブタイトルがついたこの本。
1994年、七代目松鶴襲名問題で、笑福亭がごちゃごちゃしてた頃に書かれた。
とはいえ、松枝の名文は、松鶴その人を今も鮮やかに浮かび上がらせ、
師匠に負けず劣らず「濃いぃ」弟子たちの日常をのぞき見させる。

松鶴のエピソードが詰まった「松鶴の腹巻1~8」は抱腹絶倒。
幼い私が見た、あのコワイ顔のおっさん(⇒松鶴遭遇事件)を思い出してニヤけてしまう。

先日亡くなった談志氏は、「落語は人間の業の肯定」と言うてはった。
確かにそうなんやろうけど、松鶴の落語を聞いてると、そない難しく考えんでも済む。
何かもっと軽やかな、哲学というより生活の落語。
落語の登場人物が、いきいきとした生活そのままに、松鶴と「地」続きで出てくる感じ。
「おもしろく生きる」ことを「地」で行った松鶴の噺は、「おもしろい人間」の話。

松鶴が、松葉(七代目)が亡くなって、
繁昌亭ができて、落語はちょっとしたブームになったけど、
今、大阪の空気はおもしろいかなぁ。
変化への期待に胸ふくらませてる市井の人々は多い。
でも、足手まといになる人間を振り落して、
自分より少しでも得してる人間を引きずりおろして、
その先に繁栄があるかなぁ。
なにより笑いがあるかなぁ。

ためいき坂くちぶえ坂

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テーマ : あたしの本棚
ジャンル : 本・雑誌

米朝ばなし~上方落語地図~

この本は、昭和56年に毎日新聞の連載をまとめたもの。
落語にゆかりの地を、米朝さんの語りで訪ね、過去と現在を結ぶ趣向。
ところが、その「現在」っちゅうのが今から30年以上前やから、
今、読む私には、3重に楽しめる本。19刷も発行されてんの。

米朝さんは、高座もすごいけど、本もたくさん書いててすごい。
学者みたいに、落語について丁寧に調べ、丹念に記録してる。
これ、高座で話してるみたいな文章やから、米朝さんの声が聞こえてくる感じ。
伊勢や鞍馬、兵庫や猿沢の池まで、各地が登場するから、旅気分も楽しい。

大阪の町中でいうと、
淀屋橋や船場には、それはそれは粋な「だんな」が居てはって、
長町裏(ながまちうら)からは、鼻のたれた子どもが飛び出してきそう。
でも、昭和56年ころには、「水都大阪」の川は、すでにかなり埋め立てられ、
名物の「橋」も大半が地名に残るだけになってたみたい。

そして今、隣に住んではる人もよう知らんような町になったけど、
それでも、大阪には独特の笑いの世界が残ってる。
日常会話にも厳しく「オチ」が求められ、
子どもでも、なまはんかな「つっこみ」は許されへん。
「会話」そのものが生活の重要なエッセンスになってて、
老若男女、おもしろくありたい願望が強い。
私は、そんな大阪の風土が大好き。

現実的には、大阪経済は行き詰まってて、
みんな日々の生活に追われ、笑う余裕も失われつつあるかもしれん。
「生活保護うけてるやつはズルイ」とか、
「働きの悪い人間は、即刻クビにするべき」とか、
ギスギスした了見の狭い考え方がモワ~っと広がってる。
「暮らしにくさ」の原因は、うまく働けない人や、
自分より少しだけいい暮らしをしてる公務員とかのせいではないのに、
誰かを攻撃しないと、暮らしにくいというストレスは解消されない。

落語の登場人物たちは、横町(よこまち)の甚兵衛はんから丁稚の定吉まで、
暮らしむきが悪いのんは、お上のさじ加減が大きいということも知ってる。
だから、となりのおっさんが働かんから景気が悪い、なんて思わない。
世間というのは、正直者もこずるい者も、身体の不自由な者も、働ける者も、
そして子どもらも、みーんなひっくるめて世間であり、「そんなもん」らしい。
決して、お上に対する「あきらめ」とかいう境地でもなく、
自分らの生活の範囲で、お互い助け合い、権力ともうまいことかけ合う。
だからこそ、悲喜こもごもの暮らしから、笑いがじんわりとにじみ出る。

「暮らしにくさ」には、原因があるはず。
正直に働いてる者が報われないのは、何かトリックがあるはず。
お上の予算配分や、労働のシステムを、町人的に堅固な足場から見極めたい。
近い立場の人間を引きずりおろすような、ヒステリックな状況は笑えない。
せっかくの風土、「笑い」を楽しめる大阪でありたいなぁ。

米朝ばなし ←眠れない時いつも読んでマス。


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テーマ : 落語
ジャンル : 学問・文化・芸術

笑福亭松鶴

1986年に、六代目笑福亭松鶴が亡くなって、もうすぐ25年。
私のいちばん好きな落語家やった。

私には、小さいころ、松鶴と「対面」した思い出がある。

両親と一緒に行った「お祭り」で、青空寄席というのをやってて、
なんとなく落語を聞いた私は、
舞台そでをチョロチョロしてる内に、1人で楽屋に入り込んでしまった。
そしたら、パッチ姿のおっちゃんが、
ズボンか何か手に、片足あげかけたまんま、コワイ顔でこっちを見た。
それが、松鶴やった。
着替えてはる最中やったんやね。
記憶では、そのテントみたいな楽屋には、松鶴以外だれもいなくて、
コワイ顔で睨まれたので、一目散に逃げた。

その時の演目は、ぜんぜん覚えてなかったけど、
後年、テレビで松鶴の「らくだ」を初めて見たときは衝撃やった。
登場人物のやること無茶苦茶で、グロいのに、何でか切なくて、おもろい話。
死が身近すぎると、生きてる可笑しさが際立つ。
人間て、可哀相でおもしろいなぁって、
いっぺんに落語が好きになった。

今も、「死人(しぶと)のかんかん踊り、見したろか~」という松鶴の声と、
一瞬、目と目があったときのコワイ顔を思い出して、クスッとなる。



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蛇含草

暑くなってくると、「蛇含草」という落語を思い出す。
実は、話自体はホラーめいてて、サゲも怖いので、
私はあまり好きな話ではないんやけど、
登場人物が語る、夏の風俗、昔の涼み方がいい。

籐蓆、簾、夏座布団、麻の着物、打ち水・・・、
ちょっとええ家では、夏の迎え様も粋で優雅。

一方で、長屋では子どもがギャアギャア言うとか、
砂埃で足の裏がザラザラになるとか、
甚平をからげて褌丸見えで歩くとか、
暑さも極まってる感じが臨場感ある。

この暑いのに、何故か餅を焼いて食べる話で、
この辺りは、釈然とせんのやけど、
ゾッとするサゲといい、
夏にはぴったりの話なんやなぁ。

節電って言われても、やっぱり都会の夏は暑すぎる。
どっぷりと大量消費の世の中で、
「蛇含草」のように、
風を感じるような、小さな涼み方が通用するはずもなく、
打ち水も焼け石に水状態。
この60年余りで、アメリカナイズされてしもた日本は、
ほんまに今、やばい。
自然を消耗品のように扱ってるってことに、
今さらながら焦りを感じる。







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ゆりひなな

Author:ゆりひなな
おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

私のおすすめ記事

●「ご存じ山田寺」みたいな。 ●橋下人形と新自由主義の大実験1~4 ●「百年目」 ●ロスジェネの迷走 

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