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「中国侵略の証言者たち」

このところ、寝る前にこの本を読んでたんで、よくうなされた。
起きると、お餅ちゃん(2歳)が、顔の上に寝てることも度々あったけど。

「中国侵略の証言者たち~『認罪』の記録を読む~」(岡部牧夫 他編 岩波新書)。
この本は、近年全文公開された、中国での「戦犯裁判供述書」をベースに、
中国で日本軍が何をしたか、中国という国が戦犯をどう扱い、
どんな風に罪を認めさせたか、かなり客観的に検証している。

知らんかったことがいっぱいあった。
東京裁判には、最大の被害国やった中国や韓国(朝鮮)の意見は反映されてないんよね。
戦犯の取り調べも立証も短期間で、ええかげん。
しかも、戦犯本人の認罪とか関係なく、占領国アメリカの思惑にも左右された。

ところが、中国戦犯管理所での戦犯達は、中国側から誠実で丁寧な対応を受け、
自分で罪を認め、深く反省した上で、裁判後1人の死刑もなく帰国している。
軍隊の非人間的な扱いによって、人間性を失っていた人たちが、
人間的な扱いによって、人間にもどったような、感動的な認罪やと思う。
中国に報復されても仕方がないほど、ヒドイことした日本兵に対しての、
この中国側の対応は、あんまり素晴らしすぎて、正直びっくりした。
今ある「中国」と、この「中国」が、自分の中で繋がらなくて戸惑うくらい。
中国って、奥が深いわぁ。もっと知りたいわぁ。

それから、「なぜ日本は『侵略』という認識をもたなかったのか」が興味深かった。
戦後、多くの国民が、「自分らはアホな戦争をやった軍部の被害者」と認識し、
冷戦下、日本に新たな価値を見いだしたアメリカの「寛大な講和」のおかげで、
他国から戦争責任を追及される心配もなくなった。
そんな中で、中国から帰国した「元戦犯」たちが、
「自分らは加害者」って言うても、みんなに耳をふさがれてしもたんやね。

だけど、「元中国戦犯」たちは、ずーっと「加害」の事実を語り続けてる。
おかげで、私らは「加害」の事実を知れるし、
今、あの戦争を美化する勢力があっても、それを押し返す力になる。
戦争で、加害者にも被害者にもならないための強力な「裏付け」になってる。
よう生きて帰ってきて、語り続けてくれはったなぁと思う。
ほんで、「知る」という作業は、ほんまに大事やなぁと思う。

中国侵略の証言者たち  ←2010年4月発行。


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テーマ : 今日の一冊
ジャンル : 本・雑誌

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No title

未読でした。中国に関しては、ブイブイいわせている覇権のクニ、という今、流通している認識よりも、言われるように。「不思議の国」の認識の方が、この先の面白みはあると思います。(かく書くこのパソコンのハードは彼のクニ製造です。)
戦争犯罪の証言は、「何処で発言するか」によるのではないでしょうか。少なくとも、このクニの戦後は兵士達が何をしてきたか。について、発言を封じてきた経緯がある。ひとつは当事者の保身のため、ひとつは、侵略を認めぬクニの圧力。しかし。彼らは中国では率直にしでかしてきた事を認めている。
まことにヒトは不思議な生き物だとあらためて思います。だからの可能性もまた在るのではないでしょうか。

No title

ぜひ 読んでみたいです。世の中知らない事だらけですが大事なことがゆがめられて宣伝されそれにのっている多くの人間、人間ってそういうものなのかなあ・・と最近思ったりしますがやっぱりその中にあって何が真実かを知る努力はしていきたいなあと思います。色付きの文字

まったく…

その頃はまだ孔孟が生きていたということでしょうか…

追伸

文革の前後で全く印象が変わりましたネ。
あれで失ったものは余りにも大きかったですよねぇ…

文革、トホホですね。

つらつらさん、毎度ご訪問ありがとうございます。
この「中国戦犯管理所」の教官たちは、やはり文革のとき、ひどい吊し上げを受けたそうです。
とても残念なことですね。中国、これからどうなるのかなぁ。
日本もたいがい心配ですけど。
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ゆりひなな

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おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

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