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橋下人形と新自由主義の大実験 その3

「橋下人形と新自由主義の大実験 その2」のつづきです。

橋下さんのやろうとしてることが、「独裁」ではなく、
その逆の「完全自己責任化」による「責任放棄」やというのは、どう現れてくるんやろう。
キーワードは「義務」やと思う。

たとえば、「教育基本条例案」では、保護者の義務というのを異常に強調する。
本来なら教育を受けるのは子どもたちの「権利」。
保護者と行政が、教育を受ける環境を与えなければならない。
ところが、条例では、教育というカテゴリーの儲からん部分を、全部、保護者に押しつける。
不登校になるのは親の責任。
社会常識を身につけさせるのは全て親の責任。
クラブ活動は、親が運営するべき。
それは、保護者の「義務」。

いろんな学校を選べるとか、
お金を出せばいい教育を受けて、いい環境でスポーツができるとか、
選択肢が与えられると、「選ぶ権利」が与えられたと勘違いしがち。
でも、不登校の子や、家が貧乏な子は、学校を選べないし、
いい教育を受けることも、クラブ活動をさせることもできない。
まして、学校で社会常識を身につけたいなんて思いちがいすんな、と。
「義務」を果たさない保護者の子は知らん、ということ。

スリム化した行政にしてみれば、そういう安上がりな学校運営が必要。
それは、「小さな政府」とセットで導入しなければならない。
競争をあおって、テストの点数上げまっせ~という「民間」を参入させ、
結果は、そのサービスを選んだ保護者と子どもの「自己責任」になるというわけ。
そう考えてみると、「企業が望むエリートの養成」なんていう目標すら怪しい。
システムさえ「小さな政府」に対応したものにできれば、結果なんか重要じゃないから。

では、教師に対するしめつけや、「思想」に対する踏み絵は何のためなのか。
それは、「分断」を生み出す「エサ」やと思う。
このことで、教師と保護者の間に溝ができ、
「子どものための教育」なんて面倒なこと言う2つの勢力を、「分断」できる。
ほんとは「思想」なんて関係なく、
人間の入れ替えや首切りができる条件は準備されてる。

この人間の交換や首切りが、「思想」なんか関係ないことの証拠に、
たとえば、「職員基本条例案」では、
民営化する施設の職員などは、移動させずにその場所で首切りができるようになる。
所属する部署がなくなった職員も同じこと。
行政のスリム化の過程では、民営化や統廃合がかかせない。
公務員は「労働基準法」で守られてないから、こーなると立場弱い。
反抗的かどうかとか、その職員に落ち度があるかどうかとか、全然関係ない。
だけど、条例全体に「思想統制」のような威圧的なフレーズがならぶから、
まるで、「思想」に問題のある職員がねらい撃ちされるように見える。
この「思想」部分にひっかかって、「独裁条例だ~!」と騒げば騒ぐほど、
市民と公務員は、「分断」されてしまう。
そして、その陰で、実質的に機能する首切りシステムが、こっそり動き出す。

「分断」する必要があるのは、ほんとは利害が一致する両者やから。
教師と保護者、市民と公務員。
これらは、「小さな政府」によって、切り捨ての被害を被る人たちやから。


「橋下人形と新自由主義の大実験 その4」につづく・・・。

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安くて有能な人材なんているのかな?

モンスターペアレントのような存在からしても、教職員の職務内容を明確にして、「それは教職員の職務ではありません」と言えるようになれば、弁護士経験者らしいとは思います。
ただ、競争原理の導入ということについては、有能な弁護士が自分を安売りしないのと同じく、有能な職員にはそれなりに給与を支払わなければ、人材獲得が困難になるでしょうね。
安いだけの人材だと、橋下さん自身の人材獲得競争力が無いってことになりますから。

国選弁護人と私選弁護人です

教育バウチャー制度にすれば、それは矛盾なく両立するのではないでしょうか。よい教育を受けたければ、教育クーポンに上乗せ料金を支払いサービスを提供してもらう仕組みです。
公務員としての教師は、巷で「底辺校」と呼ばれる困難な現場で働きます。
一方、有能な人は、カリスマ予備校講師のような講師活動や出版も自由に認め、トップ校や私学で縦横に活躍させるという考えではないでしょうか。
教育界における、競争原理、民間活力の活用です。

国選弁護人と私選弁護人です。

その4

その4、も追加して掲載させていただきました。ありがとうございます。
http://blog.livedoor.jp/woodgate1313-sakaiappeal/

facxebookでは、京都在住の徳山環さんがこのような感想を寄せられておられます。
「ブログのゆりひななさんの投稿を読ませていただいて、非常に考えさせられるところがありました。『教育基本条例案』は、新自由主義の大きな文脈で考えるべきではないかということでした。『競争原理』もいわば『行政サービスの切り捨て』の一環だということです。私の議論は『競争原理』の考察に狭く限定されており、不十分なものでした。
新自由主義の告発は間違いなく重要ですが、ここで私に大きな課題が課せられました。それは『新しい公共性』をいかにして構築するかということです。これについてはまだ何も考えられていません。これからみなさんと取り組んでいけたらと思います」。
ご参考まで。
12時間前 · いいね!いいね!を取り消す · 1.

英サッチャー政権、米レーガン政権の「教育改革」と同じ、破綻への道ですね

ブログの連載を拝読して、衝撃が走りました。
親しみやすい大阪弁で読みやすく、しかも本質を突いている!
こんなブログ、今までに読んだことがありません。

英サッチャー政権や米レーガン政権が1980年代に実施した「教育改革」は、教育の荒廃、競争激化による人格破壊、自己責任論による切り捨てなど、深刻な破綻をもたらしました。
それと同じことを、大阪から全国へ波及させようとしているのですね。
たしかに、「独裁」という批判だけではダメですね。

自分なりに、社会進歩のために頑張ってきたつもりでしたが、もっと幅広い見方が必要だなと痛感しました。
七飛百合さん、遊び人さんたちのコメントも、とても参考になります。

今後とも、よろしくお願いします。

「分断」されない作戦を

2児の小学生の母です。
ゆりひななさんの意見に全く同感です!大阪市長選挙中は私も同じようなことを思いもやもやしていました。
今早急に求められるのは、真の多数派=市民が「分断」されない運動に仕切りなおすことだと感じます。スローガンとしては、「反独裁」から、「反自由主義」と対抗軸を鮮明にすること。そして真に団結すべき労働者が自然に手をつなげるような、わかりやすい方向性をもった運動にすることだと思います。
橋下さんを支持した母達も、しなかった母達も同じように子ども達を愛しています。そして、子ども達が大人になって使い捨てのように働かされる社会などまっぴらごめんだと思っています。母達は、立場も考えもかけ離れていないご近所さん同士なのです。だから、ゆりひななさんのように丁寧に論じていけば分かり合えると思うのです。
「分断」の次には「弾圧」があるかも知れません。もしそうなれば苦しい。今がんばらなくてはいけません。
労働者の立場に立っている政党には、分断をくいとめるための軌道修正を強く望みます。
私達は、子ども達を大切なものを守っていく力を持っている多数派です。必ず守れます。いっしょに力を合わせましょう!

愛と平和さん

「反自由主義」だと誤解されます「反自由放任主義」か「反新自由主義」の方がよろしいかと…

新しい公共性

僕としては、スカンジナビアモデルのすばらしさを
事あるごとに宣伝したりしてます。
プロフィール

ゆりひなな

Author:ゆりひなな
おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

私のおすすめ記事

●「ご存じ山田寺」みたいな。 ●橋下人形と新自由主義の大実験1~4 ●「百年目」 ●ロスジェネの迷走 

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