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「私たちは いま どこにいるのか」

「私たちは いま どこにいるのか」は、社会学者 小熊英二さんの時評集。
さすがに、1997年のものなんかは、古いな~、と思う。
「つくる会」の歴史教科書や、小泉チルドレン、貧困、生きづらさ・・・、
あー、今に続くこの問題はこの辺から出現したのか、と改めて実感。
そんで、その時点でこういう分析をしてたのか~、新しいな~、と思う。
でも、2011年3月10日に出版された本やから「震災後」という重要な項目はない。
それは、次に読む「震災後の日本社会と若者」でじっくり考えよーっと。

小熊さんの研究がおもしろいのは、
長いスパンで社会のあり方をとらえ、変化を分析しているところ。
しかも、同時代の他国、同じ現象が起こっている異時代の他国との比較も細かい。
ほんとに、よく色んな「読みもの」を読んではるんやなぁ、と思う。
その点、とても信頼できる。
ただし、ちょっと好みの問題なのか、偏ったところもある。
全共闘運動とかは、独自に研究してはったから、むっちゃ詳しく述べてはるけど、
例えば、70年代後半から次々と生まれた革新自治体のことなんかはスルー。
何かモヤモヤする。

が、ともかく、
日本における「中流意識」とか「終身雇用」とか、そういう豊かさ実感時代は、
実は、ほんの20~30年ぐらいの現象に過ぎないということがよくわかる。
それは、団塊世代の働き盛りであり、冷戦という国際情勢の奇妙な安定期と重なる。
今、スタンダードと思われている理想のコースは、この世代のものなんやなぁ。
勉強して、いい学校に入って、いい会社に入ったら、ある程度いい暮らしが待ってて、
家買ったり、専業主婦が子育てしたり、安定した老後があったりする。
逆に、その道を外れてしまうのはロクでもない大人。という思い込み。
ああ、私ら団塊ジュニアは、働き盛りを豊かな時代で迎えられなかったにもかかわらず、
このスタンダードをたたき込まれて育ったゆえに、生きづらい人が多いのかなぁ。

そうやね。
何でこーなったのか、これからどーなりそうなのか、客観的に理解したいもの。
でも、この後どーするかを選ぶ渦中に自分がいるってことも分かってる。
グローバル化が止まらない今、サッチャーやレーガン時代の英米以上に、
新自由主義が公的サービスを食いつぶしながら浸透するのかもしれん。
その流れは、財界が求めているかぎり、止まることはないのかもしれん。
だけど、できる限り止めたいと思う。
今、ここにいる私たちは、子どもらの未来も作ってる最中やと思うから。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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まともな日本社会に…

>70年代後半から次々と生まれた革新自治体のことなんかはスルー。
何かモヤモヤする。

大阪府の黒田了一府知事、京都府の蜷川虎三府知事、東京都の美濃部都知事…皆さん、『憲法を暮らし・地方自治に活かす』をスローガンに住民福祉の充実に力点を置いた政治を推し進められました。現在の石原都知事や橋下市長と大違いで、首長としての品格を兼ね備えられ、住民の声に耳を傾けられてみえました。石原都知事や橋下市長は『核武装容認論者』ですが、革新の3首長は平和憲法をこよなく愛されました。
1980年代後半まで日本経済はまともでしたが、1990年代に入り怪しくなりました。当時、わたし自身、銀行で不良債権処理を担当しており、貸し渋りや貸し剥がしの片棒を担いでいました。省みますに、今、反省しきりです。ブログ主様が日頃ご指摘の通り、新自由主義(小さな政府論)・市場原理主義が跋扈し、世界が米国のマネーゲーム(博打経済)の惨禍に巻き込まれ“失われた20年”に入り、労働者派遣法が制定され、派遣労働者が機械部品の如くに使い棄てにされ格差が固定し、今だにデフレスパイラルから脱却できずにいます。それと並行し、人心の荒廃が進み、橋下市長や石原都知事の様な、危険極まりない政治家が万雷の喝采をあび、日本国憲法が踏みにじられる様な惨憺たる社会になってしまったのですね…。まずは一度立ち止まり、大企業・財界などひと握りの富裕層のみが潤う強欲資本主義に歯止めをかけ、富裕層に応分の負担をさせ社会保障制度の整備を急ぎ、庶民の暮らしを立て直すべきでしょう。年間4兆7000億円もの軍事予算などの無駄遣いにメスをいれ、財政と日本経済を民主的に根本から改革しなければならないと考えます。
国家権力の暴走を抑え、権力から主権者を守る最高法規である“日本国憲法”の重要性を再認識し、改憲(改悪)の策動を阻止しなければ、戦前戦中の暗黒社会に歴史の歯車が逆回りしてしまいます。 橋下市長は『参議院廃止』や『首相公選制』などを打ち出し日本国憲法改悪を企んでいます。
現在ほど、日本の民主主義が危機に晒されているときは、ないと考えます。冷静に熟考し、“真の敵”をあぶり出し、市民が連帯し、人間の尊厳がなにより大切にされる“共生社会”を模索したいものです…。 人権教育や平和教育の立て直しも急ぐべきでしょうね…。
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ゆりひなな

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おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

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