奨学金滞納者のこと。

今朝の朝日新聞に「奨学金 滞納1万人」という記事があった。

法律事務所で「破産」を扱っていると、
若い破産者の「債権者」に、よく「日本学生支援機構」が出てくる。
大学を卒業しても簡単に正社員になれるわけではなく、
スタート時点で大きな負担を背負ったまま、さらに生活苦から借金を重ねる構図。
特別デキの悪い子が、そういう状態になるってことじゃなく、
ごく普通の、怠け者でもなんでもない子が、背負った負のスパイラルに巻き込まれていく感じ。
無利子の奨学金を受けられるのは、いまや一握り。
銀行の利息が1パーセントを切って久しいにも関わらず、
年利3パーセントで借りた金を返さなければならない。
しかも、それは全部、「教育を受けるための費用」。

今、オランダや北欧の教育が注目されている。
橋下さんが、尾木ママの「留年制度コメント」を表面だけさらって、
「日本の小学校にも留年を」なんて言うてる。

だけど、かの国々は、もちろん大学まで教育費がタダなんやで。
1人1人の子が置かれている環境の前提があまりにも、あまりにも違う。
経済格差が教育格差になり、それに抗うために奨学金を受けたとしても、
その負担は、全部その子にのしかかる。
まさに「自己責任」の結果が「破産」。

「教育の目的は自立を教えること」。
これは、北欧では当たり前のこと。
そして、橋下さんたちも、同じことを言う。
だけど、かの国々の社会では、子どもが自分でまず立ってみようとする時、
少しぐらいグラついても、立てるだけの支えがある。
支えもないのに「自分で立て」と言うのを「自己責任論」と言うんでないかい?

司法修習生の給費制も廃止されようとしてる。
弁護士になろうとする若者に、修習生時代の貸与額300万円近くを負担させるという。
スタートがマイナスになってしまうなんて、どんなに足かせになるやろう。

若者にツライ負担を背負わせて、
この国をどうしていきたいのか、見えてこない。
「人材育成」って、どんな人材を育てたいのか、見えてこない。


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ババ抜きゲーム敗者の自己責任、もしくは奨学金返済の延滞と就活くたばれデモ

  日本での奨学金は国家による学生相手の貧困ビジネスだと指摘する記事を過去にいくつも書いてきました。最近のものを一つだけあげると、たとえば、これです。 ■借金させてい

「学生サラ金機構」と化した「日本学生支援機構」も格差貧困拡大の一因のような。

  日本とはちがって、たいへん多くの国では義務教育以降も、高等教育は無料もしくはそれに近い状態です。子どもを育てる、子どもに教育を与えるということの意味が社会的に共有

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橋下カイカク要りません

ご存知かもしれませんが、
http://blogs.dion.ne.jp/tanpopo0817/
この方もナチス橋下の危険性に警鐘を鳴らしています。
びびる必要はありませんが、どうか一人でも多くの方に拡散おねがいいたします・・・!

No title

三浦朱門が「できん者はできんままで結構。できる者を限りなく伸ばすことに労力を振り向ける。やがて彼らが国を引っ張っていく。非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえばいい。それが『ゆとり教育』の本当の目的。エリート教育とは言いにくい時代だから、回りくどく言っただけの話だ」とかって言い放ったと言うことですが、出来る者であっても出自が卑しければ自分で何とかせいというのが本当なんでしょう。
だいたい生活の心配をしながらどんな研究成果が出せるというのやら(ため息)
これでは企業にひも付けの研究者が量産されかねない。

これって司法修習生も同じですよね。
生活が苦しい中、企業が顧問弁護士で雇うといわれれば、企業の言い分が無茶でも多少のことは目を瞑ろうというものではないですか。

どうやらこの国の偉い人たちは企業至上主義の社会を作りたいようです。
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ゆりひなな

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おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

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