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大阪市の「学校選択制」はスジが悪い。

どう考えても、大阪市で検討されている「学校選択制」はスジが悪い。
「保護者が行きたい学校を選べる」という恩着せがましいメリットの代わりに、
公教育が失うものが大きすぎる気がする。

そもそも橋下市長が、学校選択制を導入したいのは、
小中学校の統廃合に目的があると私は思ってる。
実際、小学校なんか、具体的に1/3を減らしたいらしい(毎日新聞2012.1.5)。
だけど、地域住民がごちゃごちゃうるさいから、選択制にさらして、
「ほらね、人気ないでしょ?あんたらのガンバリが足りんからやで」と、
学校を潰してしまう算段と思う。

学校選択制についての橋下市長議会答弁がこれ。↓↓↓

「導入した他都市の実例、現状を見れば95%以上が維持・継続している。
現に学校間に学力等の格差は存在しており、
保護者が選びたくない学校に強制的に通学させることはあってはならないと考えている。
地域コミュニティーが大事であれば
保護者に選ばれるような地域まちづくりを住民が責任を負ってすればよく、
学校選択制を導入すると心配するような地域は、
地域活動に参加し地域を守るという意識が強いので、
そういう地域の学校は保護者に選ばれることになる。」

おぉぉぉ、これぞ公の責任放棄と完全自己責任化・・・。
公教育やのに、近所の学校を行きたい学校にしていない責任は放棄。
しかも、超堂々と。
そして、選ばれる学校にするのは地域の責任、がんばってね!とエール。
ご丁寧に、学力テストとセットやから、選ばれる基準なんか知れてるしさ~。

この調子で、学校選択制を導入されたら、
「質の高い教育を提供しよう」なんて理念よりも何よりも、
地域への責任と、自分のクビがかかった先生たちは、
(職員基本条例には統廃合や民営化であぶれた公務員の免職規定があるからね)
子どもにその場しのぎの知識を詰め込んで、学力テストに臨むことになる。

事実、同じような動機で学校選択制を導入した足立区では、
2回も学校ぐるみの学力テスト不正が発覚してる(2007年と2009年)。

実は、学校選択制にも、いろんな種類がある。
その動機によっては、少人数学級や少人数指導が次々に実施されて、
公教育の質を上げることができるかも・・・という期待もある。

だけど、大阪市では、統廃合が前提になっている限り、それは不可能。
校区を広くして、学校の数を減らし、
多くの生徒を、残った学校に定員いっぱいまで入れてムダをなくす。
という、この動機。
橋下さんは府知事時代、小学1年の35人学級すらもったいないと言うてはった。
維新の中には、47人学級を復活した方がいいと言う人さえいる(→奥野康俊府議)。
こうなったら、ほんまに、エリート育成なんて茶番。
ただ単に、公的責任を放棄したいだけ。
だって、金持ちは、自己責任でエリート教育受けさせたらええんやから。


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子どもが泣く街、大阪(1)~就学児童の場合

大阪市歳出改革案 子育て世帯も負担増  http://www.asahi.com/edu/kosodate/news/OSK201204060071.html  大阪市が5日発表した市政改革プランの試案は、保育料や給食費の値上げを伴うなど、子育

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No title

良く深く調べられて、記事を書かれていることに感心しました。いつまでも子の事は心配ですが、私は現役の「保護者」ではないのでそこまで突っ込んで調べる事はありません。
それはそれとして、「統治」の立場からすれば「手間と暇」を掛けずに(金を掛けないで)教育をやってしまいたいという動機がある。一方、子の親からすれば、一人の落伍者もない教育を受けさせたいという動機がある。この矛盾を矛盾として意識することなく、解決策を提示しているのが、橋下=維新なのでしょうか。
彼らの強みは矛盾を意識しない「ノーテンキ」な所にあるのでしょう。しかし、それは重大な欠点でもあると考えます。

矛盾なく一致するとすれば・・・。

野良さん、いつもコメントありがとうございます。
統治者と市井の人々との間で、矛盾があるのは、「この国をどうしていきたいか」というビジョンが統治側に決定的に欠けているからだと思います。

市民は悪く言えば利己的であっても子どもを守りたいわけで、狭い視野だとしても、子どものために未来を考えています。
ところが、統治者は未来を見ていない。今、削れる公共を削る、後は知らん・・・。という姿勢。
自分が担当しているときだけ、すぐにわかる結果や数字を出せばいい、自分の実績のため、選挙のため。
そんな姿勢の政治家に、これまでもずっと政権を預けてきて、未来への重いツケで若者が倒れかかっているのに、まだやるか・・・と思います。

No title

学校の統廃合は少子化に伴い生徒数が減るなかで、府市共に橋下氏以前からやってますが。

No title

教員の人件費など、教育予算削減のために学校を減らしたいのであれば、なぜ私学の無償化などをやったんでしょうか?膨大な費用がかかるのに。因みに橋下氏は子供7人全員を公立に通わせていますが、市の教育委員の子供は全員私学だそうですね。しかもこの教育委員、これまで学校の視察もせず、前市長平松氏とは教育予算などの協議もしていなかったとか。まさに「自分の子には英才教育、公立はアホな貧乏人が通うところ」と言わんばかりだ。
私学を無償化した結果、以前から公教育に見切りをつけていたのか生徒はどっと私学に流れ、公立高のなかには定員割れをするところが出ましたね。「連続定員割れは統廃合の対象」となると、じつは私学の無償化も公立校を減らしたい橋下氏の陰謀だったのか。しかし、私学の無償化は橋下氏が言い出したわけではなく、公立がムリで、かつ貧乏で私学に通えない子供がいるというところから始まっていたはず。ややこしい。
「公立でも私学並のエリート教育を」とは橋下氏の言葉。中高一貫教育など、公立版エリート校の構想は平松時代から検討が始まっていて、エリート校が学区制の制限で選べないのは不公平だとか、選択制はこのエリート校構想といじめによる転校での選択幅を広げるなどの目的があったはずですが、こんなは表向きで実態はすべて陰謀なのか。ナゾは深まるばかりです。

No title

多分貴方が言ってることのほとんどは、教育委員会のやることだと思いますよ。
例えば『公教育やのに、近所の学校を行きたい学校にしていない責任は放棄。』とかね。この責任は今までもこれからも教育委員会です。外も内も変わろうとしないのにその是正が行われるはずもなく。 それを批判するなら教育委員会でしょうね。

『地域への責任と、自分のクビがかかった先生たちは(中略)その場しのぎでテストに挑む』
何の責任もなく、たいがいのことをしてもクビにならない先生たちがやった方がいいってことですか?
学校ぐるみの学力テスト不正が発覚したなら、よかったじゃないですか。そんな学校に入れたくないですよね。(不正が起こったりするから競争になるようなことは止めよう、じゃなく、不正が起こらないようにすればいいだけで。)(詰め込み型がよろしくない、というのならテスト自体の内容を変えるべきですね。)
「少人数=エリート育成」ってのが何の根拠に基づいているのか分かりませんが、少人数がいいと考えるなら、少人数の小学校を選択すればよいのでは?もしくは私立で。
(自分的にはホントに子供たちのこと考えるなら日教組の自虐的な教育とかなくしていったほうがいいと思いますが。)

まぁ普通に考えて、例えば日教組教育が凄いと噂の学校なんかに入れたくないですよね。
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