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母のこと。

今日、6月29日は、亡き母の誕生日。

61年の生涯。
乳がんやった。
自覚症状があったにもかかわらず、かなり放置して。

何で、もっと早く病院に行ってくれなかったんかな。
何で、もっと必要とされてるってことに気づいてくれなかったんかな。
何で、もっと「愛してるから生きてて欲しい」と言ってあげなかったんかな。
彼女が死んで5年、ぐるぐる考えてる。

母は、私たちが小さい頃、社会的な活動を一生懸命やってた。
保育所や学童保育を作るとか、食品の安全を守るとか、
とりわけ、平和を守る運動には、熱意があった。
子どもを生んでしまったからには、きちんと平和な未来を手渡さなアカン。
それが、いちばんの原動力になってたと思う。

反面、いつも自己肯定感が持てずに苦しんでいたように見えた。
小さい頃から、母に「早く死にたい」などと言われて、不安に陥れられたことも度々。
子育てをする責任に押しつぶされそうになりながら、
母親として、というより、
1人の弱い人間として、子どもに自分をさらしながら、
どこかで、子どもが一人立ちするまでは…という思いで前を向いてきたのかな。

友だちも多くて、面白くてカワイイ人やった。
そして、小さな攻撃にも弱く、もろく不安定な思考回路の持ち主。

私は、少なからず、
彼女に振り回されてるという被害者意識を持って成長したのかもしれない。


母は、昭和20年の今日、生まれた。

昭和20年6月1日、大阪に大規模な空襲があった。
彼女の父(私の祖父)は、もうすぐ生まれてくる彼女に会うことなく、
消火活動の最中に亡くなったという。
実際には、どこで命を落としたのか、遺体も発見できてない。

戦後、食べ物を確保するのも困難な中、生活に必死だった彼女の母は、
「お前さえ生まれて来なければ…」と、ことあるごとに言ったらしい。
1人1人の子どもが大事にされてた時代じゃなかったから、
そんな扱いを受けた子どもはいっぱいいたのかもしれない。
でも、彼女は生まれてきたことを、ずっと重荷にして育ったと思う。

生前、何で社会活動をするのか、彼女に聞いたことがある。

彼女は、社会に出てから、科学的に社会を分析する考え方に出会った。
あの戦争がなぜ起こったのか、
なぜ父が死ななければいけなかったのか、
なぜ、自分たちは、貧しさの中で苦労したのか、
「お前が生まれてきたからだ」と彼女の母は言ったけれど、
そうではなかった。理由が他にあった。
それが、理解できたとき、ものすごく解き放たれて心が軽くなったと言ってた。

それでも、自分を肯定するという作業が、最後まで苦手だった母。
だから私はもっと、あなたを愛してると言わなければならなかったのに。

人の親になった今、
私の社会的活動の原動力もまた、「子どもの未来」に対する責任。
母の孤独に向き合えなかった悔いを持ったまま、
だけど、私には母に愛されていた実感があるから、
「子どもを愛している自分」を大事にできるような気がする。
いつか、母が体験できなかった楽しい老後を、体験したいと思ってる。




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まとめtyaiました【母のこと。】

今日、6月29日は、亡き母の誕生日。61年の生涯。乳がんやった。自覚症状があったにもかかわらず、かなり放置して。何で、もっと早く病院に行ってくれなかったんかな。

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No title

初めまして。私らーと申します。竹林さんのツイからきました。
突然のコメントお許しください。
お母様お誕生日おめでとうございます。短い生涯でも、きっとお幸せだったと思います。お母様ご自身の想いを伝えられる人・家族に恵まれたんですものね。
私事で申し訳ございませんが、不景気で商売が上手くいかないと家で嘆いていたら娘(23歳)が「私等がいてなかったら生活が楽?」と寂しそうにに聞いてきました。「そんな事ない。いてくれるから頑張れるし楽しいねんで」と答えました。グチも考えて言わなアカンなと反省した瞬間でした。
初めてで長々とすいません。読んでて涙が出て思わずあまり考えずにコメントしてしまいました。私都島区在住55歳のおばちゃんです。どこかですれ違ってるかも・・・これからもよろしく。失礼しました。

No title

お久しぶりです。毎日読んでいますよ。今日のお母さんのことは胸がキューンとなりました。私と1年違いに生まれられたのですね。私も戦争がなかったら養女に行かず実母も死なずに済んだかもしれないと思ったりする時があります。幸い生後7ケ月くらいでもらわれた先の両親は貧乏だったけれど私を大切に育ててくれました。
時々実母は幼い子供4人も残してどんな想いで亡くなったのだろうかと。
貴女のお母様もきっといろいろな想いを抱えて・・・それでもきっとあなたに出会えたことを感謝しておられたんじゃないかしらなどと勝手に思ったりします。私はこんな親や子供たちとのこの世での不思議な出会いをいつも嬉しく感じているのですが。

No title

正義感が強くて繊細で、きっと魅力的なお母さんやったんやろなぁ・・・
って伝わってきます。
長生きしてほしかったね。

>いつか、母が体験できなかった楽しい老後を、体験したいと思ってる。

とても現実的な話やけど、40越えたら年に1回人間ドックに行くことをおすすめします。
お互い、可愛い子どもたちのために元気でいきましょう。

泣いてしまいました

 戦争が影響する社会的な背景があって「お前さえ生まれてこなければ」とお母さんに言われて育ったコが,大きくなって親になっても自己肯定感を持てず,愛する小さな我が子に「早く死んでしまいたい」と言ってしまうというところ…さぞお辛かったのでしょうね。
 でもその後の,そんなゆりひななさんのお母さんが『社会を科学的に分析する考え方に出会い,心が解放された』というところを読み,我がことのようにホッとしました。というのも,私は親に自己否定をされたわけではゼンゼンないのだけど,やはりひどい自己嫌悪感に長らく悩まされている自分に気付いたことがあったからです。その後,やはりある本を読んだことがきっかけで,自分に自信を持てる自分になれるような,自然体の個人になれたわけですが,その過程の,私自身の心の葛藤を重ね合わせたから,涙が出てきたのかもしれません。
 あれ(自己否定)は本当に辛い経験であり(おかあさんの気持ち。多少はわかるつもりです),あの本との出会い,それを導いてくれた友人との出会いは宝だと思っています。

 後悔というか,母の孤独に向き合えなかった,などとご自分を責めないで下さいね。社会をよくしていこう,平和を守ろうと社会運動をされていたお母さんの力の源泉になったのは,子であるゆりひななさんだったんですし,天国から,子らを愛し,子らのために立派に社会活動をする母としての娘を見て,きっとお母さんも喜んでおられると思いますよ。あら,この子私と同じやわって,彼女の自己肯定感もきっとアップしているのではないでしょうか。
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ゆりひなな

Author:ゆりひなな
おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

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