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「チスル」

韓国映画「チスル」を見てきた。
済州島4・3事件の話。
数年前、事件で殺された人の遺骨が大量にみつかったニュースを見た。
場所は、済州島の国際空港。
4・3事件って何やったんやろう。

日本の敗戦と占領の終わり、
南北の対立、米ソの介入、朝鮮戦争・・・。
その動乱の10年近い期間に、6万人とも8万人とも言われる人が殺された島。
南端の防共に焦るアメリカにおもねり、韓国軍が済州島を見せしめにしたのか。
殺されたほとんどの人は、思想的背景とは無縁の島民やったという。

「チスル」は、
なぜ殺されるのかわからず死んでいった人々、
なぜ殺すのかわからず殺した軍隊を描いてる。

これは、「事件」なんかじゃない。
軍隊による虐殺は、あまりに一方的な戦争。
「アカを一掃する」という大義の下の略奪、強姦、虐殺。
戦争の大義を理解させる相手は、加害の列に加わるべき人々。
島民に理解させる大義なんてない。

日本が起こした戦争でも、同じやったはず。
今も、世界中のどこでも起こりうること。
南京、沖縄、サラエボ、ウガンダ、シリアも、
アフガンやイラクでアメリカがやっていることも、
住民の側から見れば全く同じ。
なんで殺されるのか、わからないまま。

済州島の鮮やかな空や海、じゃがいもが採れる火山土の匂い、
そこから生えているような島民の素朴な命。
ただ、そこで生きていたかった人を、根こそぎにして、
沈黙を強いた権力が怖い。
大義なんていらない。
軍隊なんていらない。

追体験するのが、重く辛かった。
モノクロの映像から、島の面影を思い描き、
そこにいた人々に心を寄せて、
鎮魂を待つ命を思う。
この映画には、そういう力がある。

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No title

いま日本が危ない。戦争をする国にしてはならないと思います。
想像を絶する死者の数です。
第二次世界大戦での主な国の犠牲者数

    国   名      兵  員  の     一般市民の
             死  亡   行方不明  死   亡
   ア メ リ カ     407,828      ―      ―
   イ ギ リ ス     353,652    90,844    60,595
   フ ラ ン ス     166,195      ―    174,620
   ポーランド              (6,000,000)     
   ソ    連            (20,000,000)     
   中    国            (10,000,000)     
   ド イ ツ     2,100,000   2,900,000    500,000
   イ タ リ ア     389,000    214,647    179,803

   日    本   約2,300,000           約800,000 (単位 人)

      日本の兵員のうち、 朝鮮・台湾の兵員犠牲者、 約5万人を含む。
                            

No title

いつもながらの慧眼、敬服いたします

オレの敬愛する兄貴分にジャーナリストの長沼節夫という人が居ます
金大中が大統領になりその就任式に日本のジャーナリストとして
唯一招待された人です

彼は大学時代から朝鮮、韓国に深く入っていき
金大中拉致に執拗に追いかけ、その経過を暴く中で
友人関係を確立して行ったようです

その長沼兄から済州島四、三を初めて聞かされて久しいで
同胞をここまで殺戮するかなーと驚愕したものです

戦争は狂気そのもので更なる狂気を生み悲惨な悲劇を繰り広げますね
それは客観的観点とか他者からの視点で
実際にその図中に身を置いていたら
自分とてどうなるか自信がなく浅ましいです

またまた勝手にこの記事を紹介させてもらいます
これからもどんどん書いてください
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ゆりひなな

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おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

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