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ロマン・カチャーノフ

4歳の娘、お餅ちゃんと一緒に映画を観に行った。
ロシアの人形映画、「こねこのミーシャ」など短編4本。
20年前に亡くなったロマン・カチャーノフ監督の作品。

すべての人形の動きが、ほんとに繊細で愛らしい。
小首をかしげる黒猫ミーシャ。
雪の中を跳ね回る赤い毛糸犬のミトン。
迷子のブヌーチカを捜しまわるおじいさんの心配顔。
夫からの手紙を待つ寂しげなママと、ママを大好きなボク。
人形とは思えない表情ばかり。

1960年代から1970年、旧ソ連でつくられたコマ撮りの人形アニメ。
あの冷戦の時代、全体主義のソ連で、映画を作ったカチャーノフ。
ベトナム戦争があり、チェコ進攻があり、キューバ危機があった頃、
彼はどんな思いでこの美しい作品を作ってたのかなぁ。
少なくとも、赤狩りに奔走したウォルト・ディズニーみたいに、
ガツガツした正義や夢を子どもに植え付けたりしてない。
それは、生きものへの、ささやかな愛を語る詩のような作品。

こんな感性を持った人は、戦争が嫌やろうな。
大好きなパウル・クレーを思い出す。
所在なさげに動物を抱えてたたずむ動物飼育係の絵。
生きものへの愛は、大きな時代の波や権力に抵抗できない。
ただ、儚げにたたずむ。
だけど、個人を圧殺する全体主義の社会にあっても、
こうやって1つ1つの命のありかを主張することもできる。
そういう種類の愛を語ることこそが、
カチャーノフという才能ある「個」ができる唯一の抵抗やったのかもしれん。

でも、4歳のお餅ちゃんには、ちょっとむずかしかったかも。

↓ 赤い毛糸でミトンわんこを作ってみたよ♪
ミトン2



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幼少期に見聞きした事は覚えているもんです。彼女もまた、覚えているでしょう。「お母さんと見た」という記憶として。
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ゆりひなな

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おもしろい記事書くために、おもしろい生活できたらええなぁ。その逆でもええけど。

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